Tuesday, August 17, 2010

Chopin!

今年はショパンとシューマンの生誕200年記念に当たる年。
ピアノ弾きにとっては、どちらも本当に個性的で面白い作曲家。
特にショパンは日本人の大のお気に入り。

モーツァルトの手紙は有名で本として読んだことがあったけど、
ショパンの手紙が出版されていたとは知らなかった!


手紙ってその人となりが見えてきて、面白い。
ショパンって繊細で、プライドが高くて、クールなイメージがあるけど、
どんな人物だったのか、どんな手紙を出していたのか、気になる。。。
もっとも、書かれた原語で読めれば最高だけど、私はポーランド語も
フランス語も読めないから、英語訳で代用。

でも、とっても気になる一冊。

もう一冊、気になる面白そうなのが、同時代の作曲家リストが書いた「Life of Chopin」という本。


ロマン派時代の作曲家が書いたものだから、フィクション入り???なんて
思ったりもするけれど、こちらも気になる本。。。
ああ、きりがないなあ。

Thursday, August 12, 2010

西洋音楽史の勉強に役立つ本。

音大に通ったら、絶対必須の授業になる音楽史。
音楽の歴史、といっても、ただ作曲家と曲を覚えれば良い、
なんて訳にいかない。

今の時代を見てもそうだけど、
時代の流れと音楽の流行というのは、結構密接に絡み合っている。
例えば、1960年代のヒッピーと、フォーク、みたいな。
(例えが古いか。(笑))

音楽史を学ぶ時、一緒に読んでみたら良いと思うお薦めの本がある。
それが、こちらの本。
最近読んでいるのだけれども、面白い。
参考書のように利用中。(笑)



それぞれのページの下にはキーワード説明があって、
分かりやすく解説してある。
アマゾンのサイトには、「なか見!検索」が出来るから、
チェックしてみてください。
かなり便利な本ですよ〜。

Tuesday, July 20, 2010

バッハとヘンデルのポロネーズ (polonaise);Part5

ポロネーズといえば、ショパン。
しかし、ポロネーズの特徴的なリズムに合わせた曲を書いたのはショパンだけでなく、
結構いるんですよ。

こちらはバッハ。
Orchestral Suite No. 2 in B Minor, BWV 1067
V. Polonaise

Ton Koopman, Amsterdam Baroque Orchestra






こちらはヘンデル。
Concerto Grosso Op. 6 No. 3 in E minor
IV. Polonaise

Andrew Manze
The Academy of Ancient Music

Wednesday, July 14, 2010

ポロネーズ (polonaise): Part 4

今回は歴史的背景の説明です。

Before the end of the 16th century, the Polish folk dances that are ancestors of the Polonaise were adapted by the lower ranks of the upper classes. At first their sung accompaniment was retained, but as these dances became popular among people of higher status, the music was transferred to the instrumentalists who accompanied court dance. In this form, Polish dances spread throughout Europe.

16世紀末前に、上流社会のクラスの中でも身分の低い貴族たちが踊り始めた。
初めはオリジナルのまま、歌で伴奏。次第に身分の高い貴族たちの間で人気が高くなり、彼らの舞踏会で伴奏していた器楽演奏者たちによって伴奏されるようになる。以後、この形でヨーロッパに広まる。
出典:

18世紀まではまだ貴族の力が強く、クラス分けされていた社会。貴族が農民と交わる事などあり得なかった時代。多分、日本の古いしきたりのように、礼儀作法が全て決まっている貴族社会は本当に窮屈だったはずで、案外自由奔放に楽しげに踊る農民たちを羨ましく思ったかも知れません。(これは、私の勝手な想像ですが。)貴族たちの中でも位や身分が低い貴族たちが、庶民の踊りを自分たちの娯楽の場に取り入れたのがきっかけとなり、あっという間に広まったというのも面白いところです。


このYoutubeビデオは上流社交界でポロネーズが広まり始めた当初の様子が伺える感じ。民族衣装を付けた踊り子たちが、ポロネーズの伴奏に合わせて歌い出す。そこに行進して現れるのが、正装し、きらびやかなドレスに身を包んだ上流貴族の紳士に御夫人たち。



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番外編。


19世紀の舞踏会の伝統が今に引き継がれている!?
欧米の高校生達の学年末恒例行事、プロム(prom,promenade(舞踏会の略))
プロムは、フォーマルなダンスパーティー。
男女それぞれがカップルとなって連れ添って参加します。


プロムは大人になる通過儀式、みたいなもの。
19世紀のまだ男女の付き合いが今ほどオープンで自由ではなかった時代のように、
男の子が女の子に正式なお誘いを打診し、親にも認めてもらって、いざパーティーに参加する。
フォーマルな装いに身を包み、すっかり大人の装い。
社交界デビューさながらの様子。


そんな高校生たちのプロムにもポロネーズが使われている!



Part 5では、器楽曲になってからのポロネーズを特集します。

ポロネーズ (polonaise): Part 3

ポロネーズの曲の特徴は、

Most of the extant music for these dances is in triple meter, lacks upbeats, and has internal short repeated sections.

・現存する曲の殆どは3拍子系。
・上拍なし
・曲の中央部分の繰り返し付きの短いセクションがある。

単語
・the extant music(現存する音楽)
・in triple meter (三拍子で)
・lacks upbeats(上拍はなし)
・internal short repeated section(曲の中で繰り返し有りの短いセクション)

ポロネーズをバレエで見てみましょう。
子供達が行進してステージに入ってくる部分で使われているのがポロネーズ。
その後、曲調が変わります。
次に踊られているのはマズルカ。
ダンスのリズムが微妙に変わります。



Part 4では、歴史的背景をご紹介。

ポロネーズ (polonaise): Part 2

 アメリカの音大で学んでいる時、手放せなかった音楽辞書があります。
それがこの下にある、The Harvard Dictionary of Music.
アメリカの音大生にとってはマストアイテム。



この中に書かれてあるポロネーズの部分を読むと。。。

Polonaise [Fr.]
(1) A festive, processional, couple dance of Polish origin in a moderate tempo. The polonaise, not so named until the 17th century, stems from Polish folk dances accompanied by singing, such as the chodzony, the wolny, and the wielki

ポーランド起源の祝祭的な行進で使われるダンス。カップルで踊る。
・モデラート(中庸な)テンポで。
・ポロネーズと名付けられたのは17世紀以降。
・元々はchodzoy等と呼ばれる歌で伴奏されるポーランド民謡ダンスから発展。

単語:
・A festive(祝祭的な)
・processional(行列の)
・couple dance of Polish origin(ポーランドを起源としたペアダンス)
・ in a moderate tempo(中庸な速さの)
・ not so named until the 17th century(17世紀に入るまでポロネーズとは名付けられていなかった)
・stems from (〜に由来する) 

では、起源となったポーランド民謡ダンスってどんなダンスだったのでしょうか?

Youtubeにポーランド民謡ダンスを踊っているビデオ発見。
踊っているのは、 chodzonyMazur
Mazurとはマズルカだから、ポーランドを代表する民謡ダンスという事になります。



*下記のサイトにはポーランド民謡ダンスの事が詳しく紹介されてあります。
チェックする価値あり!
Polish dance in Southern California

Part 3は、ポロネーズの特徴です。

Sunday, July 4, 2010

ポロネーズ (polonaise): Part 1

ポロネーズと言えばショパン。

『英雄ポロネーズ』『華麗なる大ポロネーズ』『幻想ポロネーズ』などは特に人気が高く、
ピアノを志す多くの人が一度は弾いてみたいと思う曲。しかし、これが案外難しい。
テクニック的にも難易度が高いだけでなく、なかなか「ポロネーズの感じ」が出ない。。。

元々3拍子は日本人が苦手とするリズム。
それがワルツでもなく、マズルカでもなく、
ポロネーズ風に聴こえるようにするにはどうしたら良いのか。。。
そんな悩みを少しでも解消出来るように研究してみましょう。

まず音楽辞書で言葉の意味を調べましょう。

ポロネーズ
・ポーランドの国民的舞曲で、壮大な祝祭の気分をもつ。
・中庸の速度で3拍子。
・フレーズの女性終止
・短く明確な動機の繰り返し
・しばしば3連符が使用される。
・ポロネーズは民族的なものではなく、宮廷の儀式や行列によって発達した。

出典:『新音楽辞典』 

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Wikipediaでもポロネーズが詳しく述べられてあります。
フランス語で「ポーランド風」の意
マズルカと並んでポーランド起源のダンスまたはそのための曲の形式(舞曲)
・ テンポがゆっくりな4分の3拍子 
*ゆっくり、というより、ゆったりとしたテンポと言ったほうが的確だと思います。
・もとはポーランドの民族舞踊であったが、1つの様式となってヨーロッパで流行

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Part 2では、英語文の説明で読んでみます。

Sunday, June 27, 2010

バロック時代の勉強に役立つ本!

日本でルネッサンス、バロックの音楽といえば、この方ほど有名な方はいないのでは???
それが皆川達夫教授。
最近、皆川先生の図解雑学:バロック音楽の名曲という本を読んだ。
まさにバロック時代の音楽の導入編には持ってこい。
絵や図解がいっぱいで、内容の解説もポイントだけをついていて、理解しやすい。
これがその本。参考となる曲が入ったCD2枚組付き。

 中身だが、例えば、ヴィヴァルディではこんな感じ。
どんな仕事を成し遂げた人物か、という話に加え、略式年表、そして
彼が40年にも渡って音楽監督を務めたピエタ養育院でのコンサートの
コンサートの様子が描かれた絵が紹介され、その雰囲気をよりリアルに
感じることができる。
 また、CDに挿入されている曲の解説は、曲を聴きながら特徴をつかめるように
こんな感じでまとめられている。
リトルネッロ形式などのことばの説明も分かりやすい言葉で説明されてある。
バロック時代を勉強しないといけないけれど、いまいち分かりづらいし、苦手。。。
なんて思っている人には、お薦めしたい一冊です。

Saturday, June 26, 2010

何かが変わった1600年!

日本史と世界史。
何の共通点もないようだけれど、面白いことでリンクを感じる。
日本で関ヶ原の戦いが起こったのが1600年。
そして徳川家康が征夷大将軍となり、正式に江戸幕府が開かれたのが1603年。

その頃、イタリア音楽界で何が起こった事というと、、、、
バロック時代の幕開け!

オペラの誕生。
作曲法における画期的な革命。
不思議な繋がりを感じませんか???
・・・つながりがあるにしろ、ないにしろ、覚えやすい。

バロック時代 [Baroque Period]は、1600年からJ.S.バッハ[Johann Sebastian Bach (1685-1750)] が亡くなった1750年を指します。
一体、どんな時代だったんでしょう?

1600年から1750年頃というと、絶対君主制 [an absolute monarchy]の絶頂期。
ヨーロッパ各地にあった宮廷 [courts]がパトロンとなり、芸術が発展。
音楽の新しいジャンル [new genres of music] がどんどん発達したのも、そのお陰。

この時代の音楽の流行発信源はイタリア。
そして、イタリアにいつも対抗意識を燃やすフランス。
イギリスは少々後になってから、イタリアとフランスの特長を取り混ぜながら、
独自の音楽性を発展させる。
そして、ドイツは、、、後に音楽の父と呼ばれるJ.S.バッハを輩出する。
今、聞いている音楽の基礎が築かれたのがバロック時代といっても過言ではない。
この150年の間にも、音楽の好みは目まぐるしく変化する。
年台を追って音楽を聴くと、お国柄、そして流行の変化が聞き取れて面白い。

細かい話は折々していく事にして、
ここではバロック時代の幕開けに相応しい音楽を。。。

モンテヴェルディ「オルフェオ」[Monteverdi Orfeo (1607)]から。