Friday, July 24, 2015

Interview with Arnold Schoenberg



This is very interesting; It's an interview with Arnold Schoenberg! He talks about himself as a painter and composer.

Wednesday, June 15, 2011

『曾根崎心中』と『ディドとエネアス』

ジャンルの違う歴史を横で結ぶと、思わぬ発見があったりするものです。
例えば、西洋音楽の歴史を日本の歴史と重ねてみる。
全く切り離された2つの世界だけど、なんとなく共通点があるような。。。

例えば、バロック後期、バッハやヘンデルの時代。
彼らが生まれた年は1685年。
日本では「生類哀れみの令」(1687)を出した徳川綱吉の時代。
文化面で言うと、元禄文化
元禄文化は元禄時代(1688-1707)を中心に、主に
京都や大坂(大阪)など上方を中心に栄えた文化。
絵画の世界では琳派の創始者尾形光琳(1658-1716)

『八橋図』六曲屏風二隻

文学の世界では、『好色一代男』(1682)井原西鶴(1642-1693)
『奥の細道』(1702)松尾芭蕉(1644-1694)
そして『曾根崎心中』(1703)近松門左衛門(1653-1725)

『曾根崎心中』の物語は元禄16年(1703)4月に曾根崎・露(つゆ)天神の森で起こった
大阪堂島新地の遊女はつ(21歳)と内本町醤油商平野屋の手代である徳兵衛(25歳)の
心中事件を元に書かれた物語。




この演目を皮切りに、「心中もの」ブームが起こり、困ったことに
「心中」そのものもブームになってしまった事から、江戸幕府が
享保8年(1723)に上演を禁止すると共に、心中した者の葬儀自体、
禁止するという措置を取ったそう。

西洋の世界でも古代ギリシャから「悲劇」に「悲恋」は付きものだけど、
バロック時代のイギリスを代表する作曲家ヘンリー・パーセル(1659-1695)
歌劇『ディドとエネアス』も悲劇。
Henry Purcell(1659-1695)
Henry Purcell (1659-1695)

古代ローマの大詩人・ヴェルギリウスの建国叙事詩「アエーネアス」
(エネアスのこと)の物語を題材にしていて、ギリシャに滅ぼされ、新たな故郷を
求めさまようトロイアの名将エネアスと、カルタゴの女王ディドの悲恋の逸話を
当時の流行劇作家ネイハム・テイトが、テイト自作の戯曲『アルバのブルータス
(Brutus of Alba)』(『アエネーイス』を翻案したもの)を更に音楽劇用に
改作したものだそうだが、パーセルの音楽がディドの様々な心情の変化を
絶妙なタッチで表現していて、何度聴いても心が揺さぶられる曲です。

歌劇のアリアの中でDido's lament(ディドのラメント)として有名なのが、
自ら命を絶つ事を決意したディドが姉妹で侍女のベリンダの腕の中で歌う
『わたしが地中に横たえられた時』("When I am laid in earth")。



『ラメント(悲歌)』と呼ばれるには訳があります。
10小節目からバスのラインに注目してください。
そこには悲劇や悲運を現すlament bassが。

G-F#-F♮-E♮-E♭-D-B♭ -C- D-G
┃↘ ↘ ↘ ↘ ↘┃m3↘M2↗M2↗P5↘┃


冒頭の半音階で完全4度下がる動きをchromatic forthと言い、
このラインがバスに入っていると、悲劇、悲運、深い悲しみ、
そして死を暗示していることが多いのです。
このディドのラメントは特に最初のGから最後のGまで、
1オクターブも動きます。
それはまるで地に沈んでいくような深い悲しみと、
これから地に横たわる自分を重ね合わせて表現しているよう。
この何度も繰り返されるバスのフレーズ、或はモチーフは
Basso Ostinato或はground bassと呼ばれ、
バロック時代を代表する作曲法のひとつです。
オスティナード(Ostinato)は、ある一定の音型(パターン)を
楽曲全体、或はまとまった楽節全体を通して同一声部で、同じ
音程の高さのまま、たえず繰り返すことを言います。
それがバス声部にあるから、Ostinato Bass / ground bass。
土台部分となる低音部にあるため、曲の和声的な骨格を作っています。



Tuesday, August 17, 2010

Chopin!

今年はショパンとシューマンの生誕200年記念に当たる年。
ピアノ弾きにとっては、どちらも本当に個性的で面白い作曲家。
特にショパンは日本人の大のお気に入り。

モーツァルトの手紙は有名で本として読んだことがあったけど、
ショパンの手紙が出版されていたとは知らなかった!


手紙ってその人となりが見えてきて、面白い。
ショパンって繊細で、プライドが高くて、クールなイメージがあるけど、
どんな人物だったのか、どんな手紙を出していたのか、気になる。。。
もっとも、書かれた原語で読めれば最高だけど、私はポーランド語も
フランス語も読めないから、英語訳で代用。

でも、とっても気になる一冊。

もう一冊、気になる面白そうなのが、同時代の作曲家リストが書いた「Life of Chopin」という本。


ロマン派時代の作曲家が書いたものだから、フィクション入り???なんて
思ったりもするけれど、こちらも気になる本。。。
ああ、きりがないなあ。

Thursday, August 12, 2010

西洋音楽史の勉強に役立つ本。

音大に通ったら、絶対必須の授業になる音楽史。
音楽の歴史、といっても、ただ作曲家と曲を覚えれば良い、
なんて訳にいかない。

今の時代を見てもそうだけど、
時代の流れと音楽の流行というのは、結構密接に絡み合っている。
例えば、1960年代のヒッピーと、フォーク、みたいな。
(例えが古いか。(笑))

音楽史を学ぶ時、一緒に読んでみたら良いと思うお薦めの本がある。
それが、こちらの本。
最近読んでいるのだけれども、面白い。
参考書のように利用中。(笑)



それぞれのページの下にはキーワード説明があって、
分かりやすく解説してある。
アマゾンのサイトには、「なか見!検索」が出来るから、
チェックしてみてください。
かなり便利な本ですよ〜。

Tuesday, July 20, 2010

バッハとヘンデルのポロネーズ (polonaise);Part5

ポロネーズといえば、ショパン。
しかし、ポロネーズの特徴的なリズムに合わせた曲を書いたのはショパンだけでなく、
結構いるんですよ。

こちらはバッハ。
Orchestral Suite No. 2 in B Minor, BWV 1067
V. Polonaise

Ton Koopman, Amsterdam Baroque Orchestra






こちらはヘンデル。
Concerto Grosso Op. 6 No. 3 in E minor
IV. Polonaise

Andrew Manze
The Academy of Ancient Music

Wednesday, July 14, 2010

ポロネーズ (polonaise): Part 4

今回は歴史的背景の説明です。

Before the end of the 16th century, the Polish folk dances that are ancestors of the Polonaise were adapted by the lower ranks of the upper classes. At first their sung accompaniment was retained, but as these dances became popular among people of higher status, the music was transferred to the instrumentalists who accompanied court dance. In this form, Polish dances spread throughout Europe.

16世紀末前に、上流社会のクラスの中でも身分の低い貴族たちが踊り始めた。
初めはオリジナルのまま、歌で伴奏。次第に身分の高い貴族たちの間で人気が高くなり、彼らの舞踏会で伴奏していた器楽演奏者たちによって伴奏されるようになる。以後、この形でヨーロッパに広まる。
出典:

18世紀まではまだ貴族の力が強く、クラス分けされていた社会。貴族が農民と交わる事などあり得なかった時代。多分、日本の古いしきたりのように、礼儀作法が全て決まっている貴族社会は本当に窮屈だったはずで、案外自由奔放に楽しげに踊る農民たちを羨ましく思ったかも知れません。(これは、私の勝手な想像ですが。)貴族たちの中でも位や身分が低い貴族たちが、庶民の踊りを自分たちの娯楽の場に取り入れたのがきっかけとなり、あっという間に広まったというのも面白いところです。


このYoutubeビデオは上流社交界でポロネーズが広まり始めた当初の様子が伺える感じ。民族衣装を付けた踊り子たちが、ポロネーズの伴奏に合わせて歌い出す。そこに行進して現れるのが、正装し、きらびやかなドレスに身を包んだ上流貴族の紳士に御夫人たち。



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番外編。


19世紀の舞踏会の伝統が今に引き継がれている!?
欧米の高校生達の学年末恒例行事、プロム(prom,promenade(舞踏会の略))
プロムは、フォーマルなダンスパーティー。
男女それぞれがカップルとなって連れ添って参加します。


プロムは大人になる通過儀式、みたいなもの。
19世紀のまだ男女の付き合いが今ほどオープンで自由ではなかった時代のように、
男の子が女の子に正式なお誘いを打診し、親にも認めてもらって、いざパーティーに参加する。
フォーマルな装いに身を包み、すっかり大人の装い。
社交界デビューさながらの様子。


そんな高校生たちのプロムにもポロネーズが使われている!



Part 5では、器楽曲になってからのポロネーズを特集します。

ポロネーズ (polonaise): Part 3

ポロネーズの曲の特徴は、

Most of the extant music for these dances is in triple meter, lacks upbeats, and has internal short repeated sections.

・現存する曲の殆どは3拍子系。
・上拍なし
・曲の中央部分の繰り返し付きの短いセクションがある。

単語
・the extant music(現存する音楽)
・in triple meter (三拍子で)
・lacks upbeats(上拍はなし)
・internal short repeated section(曲の中で繰り返し有りの短いセクション)

ポロネーズをバレエで見てみましょう。
子供達が行進してステージに入ってくる部分で使われているのがポロネーズ。
その後、曲調が変わります。
次に踊られているのはマズルカ。
ダンスのリズムが微妙に変わります。



Part 4では、歴史的背景をご紹介。